カリンシア ディフェンス6冬用の化繊寝袋はこれで決まり!【結論4より6】
こんにちは。雪中キャンプでもテントを開けっ放しで寝る、ゆうすけ@yusuke_camp_1230です。
カリンシア ディフェンス6は、冬でも暖かくタフに使える軍用の化繊シュラフ。
ダウンシュラフのような繊細さはなく、軍用ゆえの丈夫な作りが特徴です。
- 冬でも本当に暖かく寝れるの?
- ディフェンス6で実際に寝た人の感想を聞きたい
- 4と6どっちを選ぶか迷ってる
こんな、悩みにお答えします。
寝袋を選ぶのって難しいですよね
寒さの耐性は人によって違うので、実際に使ってみないと分からないし、高価なので失敗したくないですよね。
キャンプで、選ぶのが一番むずかしい道具かもしれません。
私は、新潟県で年間40泊以上しているソロキャンパー。
雪中キャンプは何度も経験しました。
今回、冬用の寝袋としてカリンシアのディフェンス6を、実際に買って使ってきたのでレビューします。
この記事の内容は、
- カリンシアディフェンス6の特徴
- ディフェンス6で寝てみた感想
- 4より6がおすすめな理由
この記事を読めば、
ディフェンス6がどんな寝袋なのかがわかって、真冬でも本当に暖かいのかがわかります。
ネックバッフルの付いている、ディフェンス6を選べば失敗しません。
真冬のキャンプでも快適に寝れますよ!
その理由を、解説していきますね。
カリンシアとは?
ヨーロッパ最大手の防寒具メーカー Goldeck texil 社のブランド。
2017年のオーストリア企業40万社の中から、リーディングカンパニー2位に選ばれています。
主に、軍隊や登山家向けの寝袋を作成。
フィンランドやスウェーデンなどの北欧を中心に、世界70ヶ国で愛用され、高い評価を受けています。
ミリタリーシュラフ世界シェア No.1で、EU27ヶ国の軍隊で使われ、NATO軍やインドの山岳警備隊でも使用されている寝袋です。
カリンシア ディフェンス6の「特徴」
カラー:オリーブ
適応シーズン温度(EN13537): 下限温度:-18度 極限温度:-40度
Mサイズ | Lサイズ | |
サイズ | 使用時:縦215cm×横83cm×60cm 収納時(圧縮時):25x45cm | 使用時:縦230cm×横85cm×60cm 収納時(圧縮時):25x45cm |
適応身長 | 185cmまで | 195cmまで |
重さ | 2,500g | 2,600g |
真冬のキャンプで使える温度設定
ディフェンス6の温度設定は、
下限温度:-18度 極限温度:-40度 (防寒具を着た状態での温度帯になります。)
「ヨーロピアンノームEN13537 」で表記されています。
ヨーロピアンノームとは、欧州標準化委員会が定める規格のこと。
その中で、EN13537は「寝袋の温度を表す」ものになります。
ヨーロッパだけでなく、日本の寝袋でも多く使われている規格です。
寝袋メーカーの間で統一された規格なので、比較するときに信頼性が高いと言われています。
ただし、ヨーロッパ人向けの目安のため、寒さを感じやすい日本人向けではありません。
ぶっちゃけ「下限温度」や「極限温度」はあてになりません
個人差もあるので一概には言えませんが「標準的に快適温度の表記プラス5度くらい」で考えておきましょう。
ディフェンス6の場合は、快適温度の表記はありません。
様々な評判や口コミを調べた結果「マイナス2度で快適に寝れた」という意見が多かったようです。
結露も気にならない撥水加工
撥水・防風性があるShellproofという生地が使われています(防水ではない)
カリンシアが独自開発した生地で、撥水耐久性・防風性・透湿性があり、寒冷地でも活動しやすい設計。
この生地には、中綿が抜けにくい「Down-Proof」素材が使われています。
撥水加工なので、結露くらいならシュラフカバーなしでも大丈夫です。
軍用だけあって雑に使えるのがうれしいですね
カリンシア独自開発の中綿
中綿は、カリンシアが独自に開発した「プレミアム合成繊維断熱材G-LOFT®」を使用。
軽量で暖かく、通気性が良い中綿です。
ダウンシュラフに比べて潰れにくく、丈夫なので丸洗いすることも可能。
ディフェンス6は、G-LOFTを3層にして敷き詰めてある「トリプルレイヤー構造」になっています。(4はダブルレイヤー)
丸洗いできる
寝袋自体が大きいので、家庭の洗濯機に入らない場合はコインランドリーを使用しましょう。
コンプレッションバック
コンプレッションとは、ベルトで圧縮して小さくすること。
この収納袋が、標準装備されています。
圧縮することで収納サイズを小さくできるので、かさばりにくくなります。
かなり丈夫に作られている収納袋です
センタージッパー
外と内、両側から開けられる仕様。
スライダーが2つある、ダブルファスナーが採用されています。
ネックバッフル
首回りのスキマを塞ぐ、マフラーのような部分です。
寝袋の中の、暖かい空気が逃げるのを防ぐ効果があります。
ドローコードで絞ることで首周りに密着し、熱が逃げません。
ディフェンス6のネックバッフルは、通常の寝袋に比べて高さがあり(約12cm)スキマなくフィットします。
ディフェンス4には、ネックバッフルがありません
ドラフトチューブ
ファスナーから熱を逃がさないために、内側に付いているカバーです。
ファスナーが身体に当たることを防ぐ効果もあります。
フットボックス
足先の部分が広く作られています。
逆台形型で足の形に沿った作りで、立体感と適度にゆとりがあります。
湯たんぽや、テントシューズのまま入っても狭さを感じません。
私はテントシューズを履いたまま入ってます
カリンシア ディフェンス6を「選んだ理由」
ちゃんとした冬用寝袋が欲しかった
今まではモンベルの化繊シュラフ「バロウバック#2」を使っていました
しかし、快適温度が2度だったので、真冬の雪中キャンプにはスペック不足だったんですよね…
他のシュラフと3枚重ねにしていたのですが、寝袋3つだと荷物が増えてしまうので、冬用のシュラフを買うことにしました。
そこで、見つけたのが「カリンシア ディフェンス6」
選んだ決めては、化繊素材の冬用寝袋で真冬でも使えそうな温度設定だったからです。
化繊の寝袋は、あつかいやすいんですよね
あつかいやすい化繊素材
ダウンシュラフも考えたのですが、値段が高く、デリケートな作りが自分には合っていない気がしたんです。
ダウンは、ぬらしてしまうと保温性がガタ落ち…
洗うのも難しいですからね。
バックパックやハンモック泊するときに、地面に落として濡らしてしまいそうなんですよね…
小さいソロ用テントだと、結露でぬれてしまうのも心配です。
軍用の寝袋で撥水加工がしてある、ディフェンス6は頼もしかったんですよね
車移動なので、収納サイズは大きくても問題ありません。
なので、タフに使えるカリンシアのディフェンスシリーズから選ぼうと思いました。
4ではなく6を選んだ理由
寒いくらいなら、暑すぎる方が対策できると思いました。
私は、湯たんぽやホッカイロはなるべく使いたくないので、寝袋はスペックの高い物を選びたかったんですよね。
価格の違いは8千円ほどですが、寒くて寝れないものを買っても意味が無いので…
寝袋はケチるところじゃないと考えました
実際に使った結果は、次で解説しています。
カリンシア ディフェンス6を「使った感想」
本記事を書いた後に、1シーズン・18回使ったので感想を追記しました。(最低気温マイナス7度)
追記:マイナス7度で使った感想
最低気温マイナス7度の雪中キャンプで使いました。これで通算18回目の使用になります。
結論から言うと、朝まで寒さを感じずに寝れました。
条件は以下の通りです。
- ヒートテック極暖を上下
- コットンYシャツ
- パーカー
- ユニクロの暖パン
- しまむらのルームシューズ
- グリーンシート
- ハイコット
- インフレーターマット
- Zライトソル
- 湯たんぽ・カイロ・暖房器具すべて無し
寒がりではなく、冷え性でもない私が使った感想です
検証の意味で、最初はネックバッフルを緩めた状態で使いました。
すると顔の穴から入る冷気で、なかなか身体の方が暖まらなかったです。
ネックバッフルをしめると暖かくなったので、かなり違いを実感しました。
今回で18回目の使用。
足先だけが毎回暖まるのが遅いので、ルームシューズを使っています。
湯たんぽを入れれば、さらに快適になりそうですね。
新潟の真冬で使ってきましたが、ディフェンス6だけで快適に寝ることができました。
製品の不具合も今のところありません。
とはいえ、オーバースペックに感じることもなかったので、「6」を選んで正解だったと感じています。
気温6度・薄着で寝てみた感想
結論から言うと、少し暑いくらいでした。
しっかり着込んでマイナス3度くらいまでなら、暖かく寝れそうな印象を受けました。
下限温度のマイナス18度は、さすがに無理ですね
- インナーテント内
- ローコット
- サーマレストZライトソル
- ヒートテックの上下(極暖)
- 裸足
- 湯たんぽやカイロは無し
防寒具は着ないで、ヒートテックを上下に着ただけの状態で寝ました。
最低気温6度だと少し暑いくらいでした
最初は、ネックバッフルを閉めて、鼻と口だけを出して寝ました。
身体はすぐに暖かくなりましたが、足元だけは温まるのにやや時間がかかった印象です。
足元は余裕のあるサイズになっているので、そのぶん温まりにくいのかもしれません。
素足だったので、動かすと触れていなかった場所が冷たく感じました。
途中で暑くなり、ネックバッフルをゆるめ、ファスナーを10㎝ほど開けました。
このくらいで、ちょうどいい暖かさでしたね。
快適性と身体へのフィット感
横幅にかなり余裕があり、寝袋の中で自由に動けます。
マミー型の窮屈感が苦手な人にも、おすすめです
ネックバッフルは高さがあり、しっかりと熱を遮断。
通常の寝袋より、首周りのスキマをしっかり塞いでくれる印象です。
おかげで、顔の周りからどうしても冷気が入ってくるのですが、身体の方まではきません。
頭を出しても、身体側はポカポカのままでした。
枕を中に入れられます。
頭の部分は余裕のある広さなので、枕を入れても窮屈な感じはしません。
寝袋の中に入れていると、寝ている途中でズレても簡単に直すことができます。
センタージッパーが優秀
大きく頑丈で、噛みにくいファスナーです。
開けるときは最初だけちょっと下ろせば、手で広げるだけで開けることができます。
これは地味に便利でした。
ストレスなく出入りできます
ジッパーからの冷気は入りません。
内側にはドラフトチューブ、外側には大きいカバーがあるので冷気は感じませんでした。
ダブルファスナーなので、足元だけ開けられます。
暑いときは足元だけ出して寝ることができますね。
ハンモック泊でも、かなり寝袋に入りやすかったです
ハンモックの中で寝袋に入るのは、かなり大変なんですよね。
実際にハンモック泊をするとわかるのですが、ジッパーがサイドにあると無限にモゾモゾ動くことになるんです。
これがハンモック泊の大きなデメリットのひとつでした。
ところが、センタージッパーだと、すんなり入れるんですよね。
首の位置だけ調整して、あとは普通に寝転ぶだけ。
ハンモック泊の、悩みの種が解消されました!
Mサイズのサイズ感
実際に寝てみると、163cmの私でかかとから30㎝くらいあまります。
好みにもよると思いますが、私はこのくらいでちょうど良い感じがしました。
小柄な人や女性はMサイズで問題ないですね。
個人的には、身長170cm以上の方はLサイズがおすすめです
外国人向けのサイズとなっていましたが、実際は思ったほど大きくなかったですね。
収納と持ち運びやすさ
収納袋は、かなり丈夫な作り。
水濡れはもちろん、力ずくで詰め込んでも破れる心配はなさそうです。
コンプレッションしないと、それなりの大きさ
コンプレッションしても、そこそこの大きさがあります。
重さは2,800g。寝袋にしてはまぁまぁの重さがあります。
重くてかさばるのは、化繊シュラフのデメリットですからね。
私はコンプレッションせずに持ち運んでいます。
車での移動なら気になりません
収納袋には簡単に入れられます。
たたまずに、足の方から詰め込むだけです。
テントやハンモックの上での収納も、特に苦戦することもなく入れることができました。
ディフェンス「4」と「6」の比較
ディフェンス6 | ディフェンス4 | |
サイズ | M・L | S・M・L (Sは予約注文) |
重さ(Mサイズ) | 2,800g | 1,850g |
適応温度(EN13537) | 快適温度:表記なし 下限温度:-18度 極限温度:-40度 | 快適温度:-8.8度 下限温度:-15度 極限温度:-35度 |
Mサイズ圧縮時の収納サイズ | 約25x45cm | 約25x30cm |
価格 | ¥42,800 | ¥34,800 |
- ダブルレイヤーで、中綿が2層構造
- 限定カラーがある
- トリプルレイヤーで、中綿が3層構造
- ネックバッフルがある
重さの違いが、そのまま中綿の量の違いになります
適応温度の違いは「5度」
キャンプで気温が5度も違うのは、かなり大きな差だと思います。
ぶっちゃけ極限温度は、ほとんどあてになりません。
中綿以外の大きな違いは「ネックバッフルの有無」です。
実際に使ってみて、6の方がおすすめだと感じた理由を次で解説しています。
「4」より「6」がオススメな理由
実際使ってみて、「6」を買って正解だと思いました。
暖かすぎるのではなのかと心配していましたが、実際はそこまでじゃなかったです。
下限温度がマイナス18度と表記してあることから、オーバースペックなのかと思ってしまうんですよね…
むしろ、「4」だと気温が0度近くまで下がったときが不安です。
「4」はネックバッフルがないのが、かなりの不安要素ですね
寝袋は、どうしても顔周りから冷気が入ります。
サイズがゆったりしている作りなので、肩口もスースーしそうです。
「4」だと、ディフェンスシリーズの魅力が存分に発揮されないと思います。
「この寝袋1つで安眠できる」という安心感がある、 ディフェンス6がおすすめです。
カリンシア ディフェンス6の「評判・口コミ」
ネットにある「ディフェンス6」の評判と口コミを集めました。
- 雪中キャンプがさらに楽しくなった
- 外は極寒だったが、寝袋の中は暖かかった
- インナーありでマイナス5度でグッスリ寝れた
- ヒートテックとトレーナーでマイナス2度でグッスリ寝れた
- 身長170cmでMサイズを選んでちょうど良かった
- このクオリティでこの値段はコスパ良すぎ
- 寝袋内の寝返りが楽にできる
- 内部の広さに余裕があるから、インナーを入れても窮屈にならない
- オートキャンプなら余裕で持っていける
マイナス2度くらいなら、寝袋だけで暖かく寝れそうですね
- 収納用のベルトを締めてもコンパクトとは言えない
- たたんでも大きいのでリュックには入らない
- 足元が温まるまで時間がかかる
- 家庭の洗濯機には入らない大きさ、コインランドリーを使う必要がある
ゆったりサイズなので、どうしてもかさばります
あると便利なインナーシュラフ
インナーシュラフを使えば、保温力を上げることができ、洗濯もインナーだけで済むので寝袋を清潔に保つことができます。
寝袋本体がセンタージッパーなので、同じセンタージッパーの純正品をおすすめします。
寝袋の中に固定できる仕組みになっているのも、純正品のメリットです。
※グリズリーの方が保温力は高いです。
ポリコットンのインナーより断熱性が高いインナーシュラフ。
寝袋の温度を5℃上げるとされています。
ただし、寝袋内に固定することはできず、センタージッパーではありません。
カリンシア ディフェンス6は「こんな人にオススメ」
- 真冬のキャンプで快適に寝たい人
- 結露で寝袋を濡らしちゃう人
- マミー型でもゆったりとスペースが欲しい人
- 真冬に小さいテントでキャンプする人
- アーミーカラーが好きな人
- 寝袋を洗いたい人
- ハンモック泊をする人
化繊の寝袋なら、ディフェンス6を選べば間違いないです!
軍用のタフな作りに、余裕のあるサイズでゆったりとした寝心地。
ディフェンス6なら、真冬の極寒キャンプでも朝までぬくぬく安眠できますよ。