雪原学舎で雪中キャンプ!「実際に利用した感想」と「運営者への質問」
こんにちは。新潟在住のソロキャンパー、ゆうすけです。
雪中キャンプで実際に利用してきたので、感想をまじえながらレビューします。
※情報は2024年1月時点のものです
私が利用したのは、2024年1月中旬。
積雪は50~60㎝でした。
この年は、暖冬で通常より積雪量が少ないとのこと。
例年は、1月中旬であれば1.5メートルほど積雪があるそうです。
雪原学舎は、廃校になった小学校を改装して作った「冬限定のキャンプ・グランピング施設」です。
新潟県の豪雪地帯にあり、一面に雪景色が広がっています。
- グラウンドを利用した「キャンプ施設」
- 教室に泊まれる「グランピング施設」
- カフェ&ショップやアクティビティ
本記事は、キャンプ場のレビュー記事になります。
- 充実した設備で「雪中キャンプ初心者でも安心」
- 圧雪ゾーンがあるので「設営が楽ちん!」
- 豪雪地帯なので「たっぷりの積雪量」
- フリーサイトを利用した感想
- 荷物の搬入経路をイメージしやすく解説
- 校舎内にある施設の紹介
- 直接聞いてみた!
キャンプ場運営者への質問&回答
最後まで読めば、雪原学舎がどんなキャンプ場なのかわかって 、
校舎の真横で雪中キャンプができる「非日常体験」が味わえますよ!
基本情報
雪原学舎とは?
新潟県十日町市にあり、2021年に閉校した小学校を、ふるさと納税を活用して改修。
2024年1月にグランドオープンしたばかりの「新しい施設」です。
キャンプ場は、広さ約2,100㎡のグラウンドを利用したフリーサイト。
圧雪ゾーンと新雪ゾーンがあり、好きな方に設営できます。
校舎の中にある、トイレやサニタリーへのアクセスも良好。
また、教室を改装したゲストルームがあり、冬のグランピング体験もできます。
施設内には「アウトドアショップ」や「カフェ」もあり、快適に冬キャンプが楽しめますよ。
営業情報
住所 | 新潟県十日町市本屋敷丁58 1 |
営業期間 | 12月中旬~3月末(冬季限定) |
チェックイン | 13:00〜15:00 |
チェックアウト | 翌日10:00 |
アーリーチェックイン | 12:00~ (当日現地での支払いのみ) |
レイトチェックアウト | ~12:00 (当日現地での支払いのみ) |
予約方法 | オンライン予約 当日でも空きがあれば利用可能(要連絡) |
ホームページ | https://setsugen-gakusha.jp/ |
最寄インター・所要時間 | 関越自動車道 湯沢ICから車で40分 |
料金
B日程(平日) | A日程(休前日) | S日程(特別日) | ||
サイト料金 | テント1張まで含む | 600円 | ||
人数加算料 | 大人(高校生以上) | 2,100円 | 2,600円 | 2,600円 |
小学生以上 | 1,500円 | 2,000円 | 2,000円 | |
未就学児 | 無料 | |||
テント追加量 | 1張りあたり | 600円 |
追加テント持ち込み料:
テント1張りまでは「サイト利用料」に含まれます。
2張り以上の設営をされる場合は別途プラス600円。
「平日泊ソロ」
1泊¥2100+サイト利用料600円=¥2700
「土日泊 大人2人子供(小学生以上)2人」
1泊¥2600×2 ¥2000×2+サイト利用料600円=¥9800
ルール・禁止事項
- 直火禁止
- ポイ捨て禁止
- ペット禁止
- 騒音禁止
- 雪洞泊禁止
- クワイエットタイム:夜22時~翌朝7時
受付までの流れ
雪により「通行止め」になっている箇所があります。
下記のイラストの道を通りましょう。
県道49号線からの入口は、2ヶ所あります。
どちらの入り口にも案内板が設置されています。
しばらく進むと大きな体育館と、雪原学舎の看板が見えてきます。
坂道を登って、玄関前の駐車場にとめて受付です。
坂道には消雪パイプ(融雪設備)があるので、冬用タイヤなら問題なく登れます。
フロントでチェックインを済ませます。
用紙に必要事項を記入して、駐車表と場内マップを受け取ります。
豪雪地帯ですが、道路の除雪はしっかりされています。
ちなみに、私は二輪駆動の軽自動車で問題なく行けました。
設備・施設
学校の校舎内に各施設が作られており、キャンプサイトからのアクセスも抜群です。
すべての設備が建物内にあるので、天候に影響されずに利用できますよ!
駐車場
駐車場は3カ所あります。
入口の前に2ヶ所
体育館下の屋根付き駐車場。
同じグループで縦に駐車可能であれば、最大6~8台駐車できます。
通路は凍結して滑る場合があるので、マットの上を歩きましょう。
炊事場
小学校のシンクを、そのまま利用した炊事場。
お湯が出ます!
校舎内にあるので、悪天候でも気にせず利用できます。24時間利用可能です。
トイレ
暖房便座・温水ウォシュレットあり!
新しい設備で、とてもキレイに清掃されています。
シャワールーム
有料で使えます。料金は300円で時間は無制限です。
利用する場合は、事前にフロントで予約します。
利用時間:17:00~22:00、07:00~09:00
ドライヤーも備え付けてあります
近くには、温泉施設もありますよ。
ゴミ捨て場
燃えるゴミ・缶・ビン・ペットボトルを分別して捨てます。ゴミ袋の指定はありません。
キャンプサイトからはやや離れていますが、屋根付き駐車場に向かう途中にあります。
車を取りに行くついでに捨てることができますよ
焚き火の灰は、キャンプサイトの脇に置いてあるペール缶に捨てます。
サイトまで持っていけるので便利ですね
カフェ
施設内に併設されているカフェは、宿泊しなくても利用できます。
「雪チセット」のチーズケーキが美味しそうでした!
ペレットストーブにローチェアがあり、落ち着ける空間です。
設営で疲れた後に、コーヒーとデザートで休憩することもできますよ
ショップ
薪(杉、1束5kg) | ¥600 |
炭(3㎏) | ¥800 |
着火剤 | ¥200 |
ガス缶(CB缶) | ¥300 |
ガス缶(OD缶) | ¥700 |
ホワイトガソリン | ¥1,600 |
パラフィンオイル | ¥900 |
営業時間:9時~18時
新潟県のアウトドアショップ「ウエスト」のサテライトショップです。
他ではお目にかかれない、珍しいアイテムも取り扱っています。
キャンプ利用しなくても買い物ができます
多少の忘れ物なら対応できます。
燃料系が売っているのは、ありがたいですね。
薪は針葉樹。600円は安く感じました!
レンタル品
スノーシュー | ¥1,000 |
かんじき | ¥500 |
スコップ(アルミ) | ¥300 |
スコップ(鉄) | ¥300 |
営業時間:9時~18時
「搬入用の大型ソリ」と「雪落とし棒」は無料。
「かんじき」とは、昔ながらの伝統的なスノーシューのことです。
「サイトの紹介」と「利用した感想」
キャンプサイトは、全面フリーサイトで電源サイトはありません。
圧雪ゾーンと新雪ゾーンに別れていて、好きな方に設営できます。
全体の3分の2ほどが圧雪ゾーンでした
2,100㎡あるグラウンドがキャンプサイトになっています。
体感は「サッカーコート1面分の広さ」
「最大15組」なので余裕を持って使えます。
私は圧雪ゾーンの、一番すみっこに設営しました
サイトの中央付近に、搬入路と施設の出入口があります。
一番端からでも、それほど距離は感じませんでした。
東側と北側に山、西側に校舎があるので、風よけになります。
圧雪ゾーンの端に設営すれば、遠くまで雪景色を見渡せる。
校舎とキャンプサイトの行き来がしやすく、靴のまま施設内に入れます。
- どの場所でも平坦で設営しやすい
- サイトのどの場所からでも校舎にアクセスしやすい
- 靴を脱がずに校舎内に入れて便利
サイトのすみにある、木の下は避けた方が良さそうです。
枝の真下に設営すると、積もった雪が落ちてきてテントが倒壊する危険があります。
校舎には、小学校の名残である時計があります。
懐かしい感じがしますね
圧雪ゾーン
テントやタープを張りやすいように、圧雪されたエリアです。
ショベルカーを使って、雪面を平らに固めてあります。
- テントを張る前に整地する作業が必要ないので、とにかく楽。
- しっかり固めてあるのでペグが効く
- デコボコしてないので歩きやすい
平らなので、搬入用のソリもひっぱりやすく、サイトの端でも苦労せずに運べます。
圧雪ゾーンは、とにかく設営しやすいですね!
前日に雨が降ったので、雪面はやや柔らかめでした。
使用したペグは「36㎝のプラスチックペグ」です。
鍛造ペグ30㎝をクロスで打っても効きましたが、少ない本数で済むプラスチックペグにしました。
10~20㎝下に氷の層がある場所もあったので、鍛造ペグやU字ペグも用意した方が良さそうです。
雪中キャンプのやり方は、以下の記事で解説しています。
校舎の真ん前に設営すると、人通りが多くなりそうです。
利便性は良いのですが、搬入路や校舎を利用する人が頻繁に通ることになります。
新雪ゾーン
積もったままの「新雪」を楽しめるエリア。
雪遊びし放題です!
雪面を踏み固めてから設営することになるので、上級者向けのサイトになります。
固められていないので、堀りやすいです。
雪を利用して「雪中キャンプならではのサイト作り」ができますよ!(雪洞泊は禁止)
普通に歩くとズボズボ埋まります。
スノーシューなどがあると、歩きやすいですね。(レンタルあり)
かまくらや、雪で冷蔵庫を作ったりなど、雪遊びをして楽しむことができます。
荷物の搬入方法
サイト脇まで車で乗り入れ可能。
「荷物を降ろしてから車を駐車場に移動」することになります。
搬入路には1台ずつしか乗り入れできません
道幅が狭いのですれ違いも不可。混雑時は順番待ちになります。
設営までの流れは以下の通りです。
搬入する前にチェックインを済ませましょう
玄関前の駐車場から、坂道を登った先に搬入路があります。
すれ違えないので、1台ずつ入ることになります。
他の利用客がいる場合は、搬入の順番待ちになります。
設営する前に、荷物だけ降ろし車を駐車場へ移動させましょう。
駐車位置は受付のときに案内されます。
運搬用に無料で大型ソリが借りれます。
仮置き用の大きいシートを用意しましょう!
雪が降っている場合は、雪が積もらないように上から被せるシートもあるとベスト。
搬入路以外は一般道なので、順番待ちの列を作ることはできません。
利用者で譲り合いながら搬入することになります。
これはあくまで個人的な考えですが、
搬入が混雑したときの対策を考えてみました。
①順番待ちの間に、先にテントの設営を終わらせておく。
テントと設営道具を運ぶだけなら、玄関前の駐車場から持って行けます。
②搬入路は縦に2、3台は並べられそうです。
車は動かせなくなりますが、荷下ろしだけならできそうです。
荷物の量や搬入時間を考慮して、お互いコミュニケーションを取れればスムーズに利用できそうです。
アクティビティ
雪上広場
デイキャンプもOKです。
利用時間:
10:00~15:00(最終入館14:30)水曜日定休
利用料金:
300円/1人・1日
テント・タープ持込600円/1張り
雪中キャンプの練習もできますね!
テントサウナ
雪景色の中でサウナが楽しめる。激レア体験!
営業時間:
【午前】10:00~12:00 【午後】13:00~15:00 ※各時間帯1組限定
2時間貸切り
2名利用時 | 3,000円/人 |
3~4名利用時 | 2,000円/人 |
5~6名利用時 | 1,500円/人 |
- テントサウナ1基
- リクライニングチェア4脚
- ロウリュウセット
- シャワー
- 更衣室
- 利用は2名以上からです
- 当日受付なし、事前予約が必要
キャンプサイトから一段上がった「プール」の中に設置するので、テントサイトから見えません。
人目を気にせず整えます
ほんやら洞
ほんやら洞とは、雪で作った雪洞のことです。
雪原学舎のある新潟県十日町市独自のもので、「かまくら」とは違い四角くて屋根がありません。
料金:
【Daytime】3時間貸切 4,000円
延長 1,000円/1時間(当日精算)
【Evening】3時間貸切 4,000円
※日帰り利用の場合は別途300円/1人が必要
日帰り利用もできて、BBQも楽しめます(レンタルあり)
雪上BBQは魅力的!
体育館
体育館内で遊ぶことができます。
利用時間:
10:00~15:00(最終入館14:30)水曜日定休
料金:
100円/1人1日(貝野地区の小学生以下は無料)
天気が悪い日も楽しめる!
必ずチェックするべき注意点
雪中キャンプは危険を伴います。必ず確認しておきましょう。
冬季限定のキャンプ場
営業期間は12月中旬~3月末。
詳しくは公式ホームページで確認してください。
大雪が予想されるときは、閉鎖の可能性があります。
雪中キャンプの知識が必要
豪雪地帯なので、 一晩で50~80cm雪が積もることがあります。
適切な判断と対応ができる方のみ利用しましょう。
ペグは地面まで届かない
1月中旬に訪れたときは、雪が少ない方でしたが50~60㎝の積雪がありました。
ペグは地面まで届かないことを、想定しておきましょう。
雪中キャンプのやり方は、以下の記事で詳しく解説しています。
予約は1泊ごと
降雪時には10時~13時の間に、一時撤収しなければいけない可能性があります。
食材は事前に準備する
歩いて行ける、スーパーやコンビニがありません。
食料などは事前に準備しましょう。
施設内のショップで、薪や燃料系の販売はしています。
騒音注意
民家が近いため、クワイエットタイム(夜22時~翌朝7時)は必ず守りましょう。
退避スペース
緊急時には、校舎内に退避スペースがあります。 夜間もスタッフが常駐しているので連絡しましょう。
雪道運転
除雪されているとはいえ、雪道の運転が必要になります。
冬用タイヤの装着も必須です。
運営者に気になる疑問を聞いてみた
雪原学舎の取締役である上村さんに、気になる疑問を直接聞いてみました。
とても気さくで親しみやすく、自らも雪中キャンプを楽しまれるキャンパーです。
Q:キャンプサイトのライトアップはしてるんですか?
A:しています。サイト奥の木2本に、ライトが設置してあります。就寝時間には消えますよ。
Q:テントサウナの詳細を教えてくだい。
A:キャンプサイトから一段上がった場所にある「プールの中」に設置予定です。周りからの視線が気にならないように工夫します。
Q:ほんやら洞の利用方法は?
A:受付で事前予約制になる予定です。
Q:翌朝の駐車場や場内の除雪はする予定ですか?
A:除雪します。組数が少なければ、4台ほどは屋根付きの駐車場を利用できます。
Q:スタッフは夜間も常駐してますか?
A:常駐しています。
Q:QRコード決済と電子マネーの利用は?
A:電子マネー・QRコード決済・クレジット、すべて対応しています。
Q:スマホの電波は?
A:ドコモがちょっと弱いです。サイト・施設内ともに、すべてWiFiの利用が可能です。
スタッフの方達は、とても親切・丁寧に対応してくださいました!
周辺スポット
雪原学舎の周辺施設を紹介します。
ミオンなかさと
キャンプ場から一番近い入浴施設。車で3分
ゆくら妻有
源泉かけ流しの温泉。湯船の温度が高めに設定されています。車で12分
セブンイレブン越後中里村田沢店
最寄りのコンビニ。車で8分
雪原学舎はこんな人におすすめ!
雪原学舎のキャンプ場は、こんな人におすすめ
- 初めて雪中キャンプに挑戦する人
- 積雪したままの新雪で、雪中キャンプを楽しみたい人
- たっぷりの積雪量で、本格的な雪中キャンプをしたい人
- 幼い頃に見た雪景色を、もう一度思い出したい人
雪原学舎は、廃校を利用した「充実の設備」と「たっぷりの積雪」が魅力のキャンプ場。
どこか懐かしい雰囲気の中で、雪中キャンプが楽しめます。
あなたも雪原学舎のキャンプ場で「究極の非日常体験」を味わいましょう!