拾った薪で焚き火する!失敗しない3つのコツ【薪代節約】
こんにちは。ゆうすけ@yusuke_camp_1230です。
- 薪代を節約するために、拾った薪を燃やしたけど上手く燃えなかった…
- 荷物を減らしたいから、薪は現地で調達したい!
売ってる薪と違って、自然に落ちてる枝は簡単には燃えないんですよね。燃やし方がわからないと、まともに焚き火することができません。
私は雨でも薪拾いをして焚き火するので、市販の薪はほとんど買いません。そんな私が「これさえ押さえておけば大丈夫!」という、3つのコツを解説します。
- 薪の選び方
- 着火方法
- 消さずに燃やし続ける方法
うまく燃やせると、焚き火が楽しくなりますよ!
何が違う?落ちている枝が燃えにくい理由
拾った薪が燃えにくいのは、水分が多いからです。
- 水分を温めるのに熱が必要
- 水分が蒸発して熱を奪う
自然に落ちている薪は、雨や地面の水分を吸収して湿っています。火がつかずに不完全燃焼になり、煙ばかりでてしまいます。
売られている薪は十分乾燥させた状態なので、水分量が少なく燃えやすいです。
水分を飛ばしながら燃やす必要があります
どれが良いの?薪選びのコツ
落ちている木や枝には、たくさんの種類があります。ここでは、どのような薪がいいのか選び方のコツを紹介します。
木の種類は針葉樹を選ぶ
松や杉などの、針葉樹が燃えやすいです。とくに松は、マツヤニを含んでいるためよく燃えます。
薪拾いをするときは下ばかり見てしまいがちですが、針葉樹の木を探してから近くに拾いに行きましょう。
火口になる「松ぼっくり」や「杉の葉」も落ちているので、一緒に拾っておきましょう。
落ちている広葉樹は、市販のものよりさらに燃えにくいです。焚き火の近くで乾燥させて、火力が強くなってから燃やすようにしましょう。
キャンプ場によっては、広葉樹ばかりで針葉樹があまりないところもあります。慣れないと広葉樹だけで焚き火するのは難しいです。広葉樹しか拾えない場合は、焚き付け用の薪を用意しておきましょう。
乾いた木の見分け方
枯れて乾いてる枝が燃えやすいです。乾いている枝は、折ったときにパキッと音がします。
- 枯れてから時間がたっている
- 枝の中心部まで白っぽくなっている
- 軽い
枯れて落ちてから時間がたっている枝だけを拾いましょう
ただ、中身がスカスカで軽すぎる場合は、腐りかけているため焚き火には適しません。
生木は水分が多いので燃えにくいです。生木とは完全に枯れていない木のこと。生木は水分を多く含んでいて、折ろうとするとフニャっと曲がります。
- 折った断面が生っぽい
- 皮との境目が緑色になってる
- 水分が多いため重い
枝に緑色の葉っぱがついている場合は、まだ乾燥しきっていません。葉っぱも茶色く枯れているものを選びましょう。
火口になるもの
着火剤を使わない場合は、燃えやすい火口を用いしましょう。松ぼっくりや杉の葉がおすすめです。
松ぼっくり
比較的火持ちがいいが、炎は大きくならない。一度にたくさんくべられる。傘がよく開いている大きめの物を選ぶと良いです。
杉の葉
火がつきがよく、炎が大きくなる。一度にたくさんくべると、炎が大きくなりすぎるので注意しましょう。松ぼっくりより早く燃え尽きます。
慣れないうちは、火口はたくさん用意しておきましょう
枯葉はあまり適しません。軽すぎるので、少しの風でも飛んでいく危険があります。燃え尽きるのも早いです。
準備が重要!着火のコツ
長さを切り揃える
薪を拾い集めたら、焚き火しやすい長さに切りそろえましょう。
ノコギリがあると便利。
手で折れない太さの枝でも、切って薪にすることができます。細い薪だけだと、すぐに燃え尽きてしまいますからね。長く焚き火を楽しむためにも、ノコギリを使って太い枝も薪にしましょう。
コンパクトなノコギリはおすすめしません。
持ち運びが楽でも、肝心の枝を切る作業が大変になるからです。一晩分の薪を用意しようと思うと、切る回数も多くなります。
切りやすさを優先して、刃の長さがあるノコギリを選びましょう
私のオススメは下のリンクのノコギリ。ザクザク切れて刃も長持ちします。
斧やナイフは使いません。
薪割りが必要なほど太い薪は、なかなか落ちていないし運搬や切るのも大変です。ナイフもバトニングをしないので使いません。
サイズ別に薪を準備する
薪は、太さ別に3種類用意します。
着火用
火口につけた火を、燃え移らせるために使います。
細ければ細いほど良いです。理想は1ミリ前後。長さの目安は15センチ。用意する量は2つかみほどでOK。消えかけた火を復活させるときにも使えます。
慣れないうちは、失敗したときのことも考えて多めにあると安心です
枝先の細かく別れてるものだけで、かなりの量が集まります。
焚き付け用
火を大きくし安定させるために使います。火力調整をするときにも便利。
太さは直径1〜3センチほど。長さの目安は20〜30センチ。量は多めに用意しましょう。
燃え尽きるのが早いので、寝る前や朝の焚き火など時間を調整をしたいときに重宝しますよ。
使い勝手が良いので一番よく使います
火持ち用
火が安定してからの、メイン燃料として使います。
直径は4、5センチほど。太くても5、6センチ以下にしましょう。太すぎると燃え尽きるまでかなりの時間がかかってしまいます。長さは30センチくらいがおすすめ。
用意する量は、それほどたくさんいりません。
慣れないうちは、なかなか燃やせないので少量か無くてもOK
3種類とも、長さは市販のものより短くするのがおすすめ。短い方が薪が組みやすいからです。
私の場合は、針葉樹で写真の量で4,5時間分です
木の種類、乾き具合、炎の大きさにもよるので、回数を重ねて自分に合った薪の量を見つけましょう。
薪の配置
火口と着火用の薪は、一番取りやすい位置に置きましょう。
火を着けた直後が最も重要で、気持ちも焦ってしまいます。スムーズに取れる場所に配置しておきましょう。
火持ち用の太い薪は焚き火台の下や近くに置き、少しでも炎の熱で水分を飛ばしておきましょう。
着火の手順とポイント
ここでは、少しづつ薪をくべていく着火方法を紹介します。
薪を組み上げてから着火する方法は難しいです。どのくらいの量を、どのように配置すればいいか、理解していないと失敗する可能性が高いです。
慣れないうちは、薪を少しづつくべる方法で火を大きくしていく感覚を掴みましょう。
火口単体に火をつけます。最初に火を着ける火口は単体に絞った方が着けやすいです。
最初の火口がしっかり燃えているのを確認したら、残りの火口を追加します。火口全体が燃えはじめ、火力が上がったら着火用の薪を入れます。
松ぼっくりは一度にたくさん入れても大丈夫ですが、杉葉は入れすぎないように注意しましょう。
火口はすぐに燃え尽きて火が消えてしまいます。火力があるうちに着火用の細い薪を大量にくべましょう。
一本づつ入れると時間がかかってしまい、燃え移る前に鎮火することに…ワシっと掴み、そのまま炎の中に投入しましょう。
なるべくスキマができるように、フワッとのせるのがポイントです
火口の火が、着火用の薪に燃え移っているか確認します。ここで焦って太い薪をたくさん入れてしまうと鎮火します。
火口でなく、薪がしっかり燃えてるか確認します
燃え移らないうちに火口の火が消えてしまいそうな場合は、火口を追加で投入したり、火吹き棒で空気を送りましょう。火吹き棒で吹く場合は、優しく吹くといいです。
着火用の薪に火が移るまでが、一番失敗しやすいのでしっかり観察しましょう。
着火用の細い枝が燃えているのが確認できたら、火の強い部分に焚き付け用の薪を数本づつくべて行きます。
薪をくべるときは、スキマをあけて組のがポイントです
密着させすぎると、酸欠になり火が消えてしまいます。
火が安定するまでは、薪をなるべく動かさないようにしましょう。動かしてしまうと炎にあたる面が変わってしまい、熱が効率よく加わりません。薪は水分を飛ばしながら熱を蓄えて燃えます。
薪の同じ部分に熱を集中させることがポイントです
消さずに安定させる!燃やし方のコツ
拾った薪は、安定して燃えているように見えても消えてしまうことがあります。ここでは、燃やし続けるためのコツを紹介しますね。
薪の組み方
組み方は、型にこだわる必要はありません。
拾った薪は形や大きさが様々なので、型通りに上手く組みにくいからです。井桁型やティピー型などを参考にしつつも、空気の通り道ができるように意識しながら組んでいきましょう。
薪を乾かしながら燃やす
拾った薪は水分を多く含んでいるので、乾かしながら燃やす必要があります。焚き火台の下に置いたり、火にくべて直に乾かしてから燃やしましょう。
1.焚き火台の周りに置いて乾かす
2.焚き火の中に入れ、燃えている薪の上に置いて水分を飛ばす
3.火が着いて燃える
焚き火の中には、現在燃えている薪、その上に水分を蒸発させている薪があり、さらに焚き火台の下や周りで薪を乾かしているイメージです。
火が弱くなったからといって、慌てて新しい薪を追加してもすぐには燃えてくれません。
焚き火内には、ある程度まとまった薪の量を保っておく必要があります。
お互いをお互いの熱で乾かし常に水分を飛ばしながら燃やすイメージ。市販の薪と違って少量ずつ燃やすのは難しいです。
燃やしていると、切り口から中の水分がシュワシュワと泡のように出てきます。
慣れないうちは、市販の薪を使いながら練習しましょう
知らないとヤバイ!注意点
手が加えられた市販の薪と違って、安全対策も重要です。ここでは、知っておくべき注意事項を紹介します。
手袋を着用する
薪を拾ったり切ったりするときは、手袋を着用しましょう。ケガの防止や、マダニや毛虫などの触れると危険な虫がいることがあります。
私は何度もノコギリで手を切りました…
明るいうちに準備を終わらせる
周りが暗くなってからの薪拾いは危険です。日没前に、使う分の薪を拾い終えておきましょう。
また、夜間や早朝に薪を折ったり切ったりしないこと。音が出る作業なので周りの迷惑になります。
立木は切らない
枯れていない木を切って薪にするのはやめましょう。薪になる枝は枯れて自然に落下したものだけです。生きている木は水分が多く燃えにくいです。
薪を拾ったら違法になる場合
地域やキャンプ場によっては、薪を拾うことが禁止されている場合があります。
キャンプ場では事前に確認しておきましょう。国立公園や保護区域では規制があることが多いです。違法行為を避けるためにも、確認しておきましょう。
薪を拾って燃やすのは楽しい!
拾った薪で焚き火をするコツは「乾いた薪選び」「着火の準備」「水分を飛ばしながら燃やす」の、3つです。
薪を拾って焚き火するのは、とても楽しいですよ!慣れると市販の薪だと物足りなくなるほど。焚き火の新しい魅力が発見できます。
時間を忘れて焚き火に夢中になれますよ!