ハンモック泊のタープの張り方!簡単にできる方法と知らないとヤバい注意点
こんにちは。テントを張ったのにハンモックで寝る男、ゆうすけ@yusuke_camp_1230です。
ハンモック泊で一番の難関は、木の間にタープを張ること。
- 木の間にどうやってロープを張るの?
- タープの大きさは?ロープの長さは?
- 不安だから注意点を教えて!
タープを張る方法がわからないと、いつまでたってもハンモック泊デビューできません。
紹介する方法は、私が実際に40泊以上してきた張り方。雪でも、嵐でも、倒壊することなく過ごせました。
- 初心者がタープを張れるために必要なすべて
- ハンモック泊で見落としがちな注意点
1から10、まで詳しく解説しています。
最後まで読めば、あなたが現地で途方にくれることはありません。テントを張らずに、ハンモックで泊まることができるようになります。
ポールを使ってタープを張るより簡単ですよ
ハンモック泊に必要なもの
通常のキャンプ道具以外に、ハンモックとタープを設営するための道具が必要。
かわりにテントがいらなくなるので、トータルの荷物は少なくなります。
ハンモックはイスの代わりになりますよ
ハンモック本体
屋内用ではなく、アウトドア用のハンモックを選びましょう。
初心者におすすめなのは、Lenzaiのハンモック。
ハンモックベルトやカラビナなど、ハンモックを設営するための道具がセットになっています。
ハンモックについては、以下の記事で詳しく説明しています。
私が使っているハンモックは「DDフロントライン ハンモック」
オプションが豊富で本格的なハンモック泊ができます
タープ
雨や日差しを防ぐために、ハンモックの上に張ります。
風や視線をさえぎる効果もあります
タープサイズの選び方は後ほど解説しますね。
私が使っているタープは「DDタープ 4×4」
ロープ
タープを、木の間に設営するために必要です。結びやすいパラコードがおすすめです。
ロープについては、後ほど詳しく解説しています。
ペグ
タープを地面に固定したりロープを張るために使います。地面の状態や、風の強さによって適したものを選びましょう。
ペグの選びはテントを張るときと同様です
ポール
タープを跳ね上げるために使います。無くても張れますが視界が狭くなるので用意しましょう。
木の枝や立木を利用する方法もあります
マット
ハンモックは、通気性がよいので下が冷えます。
キャンプ場の夜は寒くなる場合があるので、真夏以外は断熱性の高いマットを用意しておきましょう。
底冷えすると寝れなくなります
私が使っているマットは「サーマレストZライトソル」
使い道が豊富なので、1つ持っておいて損はないですよ。
グランドシート
荷物置き場や、乗り降りする場所にもなります。
ハンモック泊は荷物の置き場所に困るので、大きいサイズがおすすめです
私が使っているグランドシートは「オレゴニアンキャンパー 防水グランドシートS」
サイズが小さめなので、最小限の荷物しか置けません。慣れないうちは、もう少し大きいサイズがおすすめです。
バスタブ型なら雨の侵入を防げます。
ロープを事前に準備しておく
ロープはパラコードがおすすめ。
パラコードとはパラシュートコードの略で、強度と軽さが特徴。
コスパが良くて、好きな長さに切って使えるので便利です。
4mmのパラコードが結びやすくて使い勝手いいですよ
切り口はライターであぶって、ほつれないようにしておきましょう。
用意しておくロープの長さと本数は、
- 12m 1本(木と木の間に張るための長いロープ)
- 5m 1~2本(ポールを支えるロープ)
- 4m 3本(タープから地面に張るロープ)
- 直径10㎝くらいの輪にしたもの2本(プルージック用)
プルージック用のループ状のロープは、メインのロープより細くした方が滑りにくくなります。
5mと4mのロープは自在結びをする場合の長さです。
自在金具を使う場合は、張り方に合わせて長さを変える必要があります。
必要なロープワークは4つ!便利な2つも紹介
最低限、必要なロープワークは4種類。
- シベリアンヒッチ
- バタフライノット
- トラッカーズヒッチ
- プルージック
その他に、覚えておくと便利なものは2種類です。
- もやい結び
- 自在結び
ロープの結び方は、下の記事で動画付きで解説しています。
シベリアンヒッチ
木に結びつけるときに使います。
締めつけて固定でき、ほどきやすいのが特徴です。
もやい結びでも代用できます。
もやい結びは輪の大きさが変わらないので、常にテンションをかけておかないと下に落ちてしまします。
個人的にはシベリアンヒッチの方が使いやすいです。
バタフライノット
トラッカーズヒッチに使うループを作る結び方です。ループの大きさが固定され、ほどきやすいのが特徴です。
トラッカーズヒッチ
ロープにテンションをかけて、ピンと張るために使います。たるみなく強力にロープを張れるのが特徴。
ループに先端を2回巻きつけることにより、引っ張った位置で固定できます。
プルージック
ロープにタープを固定するために使います。ループの先端を引っ張ってもズレませんが、結び目を掴めば移動できるのが特徴。
タープのループに木の枝などの棒を差し込んで引くと、タープを固定することができます。これをタープの両端2か所に使うと左右にズレなくなります。
もやい結び
タープのループにロープを固定する結び方です。
輪の大きさが変わらないのが特徴で、幅広く使えるキャンプで一番メジャーな結び方です。
自在結び
自在金具の代わりになる結び方です。
ロープのどの位置でも結ぶことができるので、覚えておくと自在金具より自由度が高くなります。
タープの張り方
ハンモックの上にタープを設営する場合は、リッジラインを張ったほうが良いです。
タープを張る場合のリッジラインとは、木と木の間に地面と水平に張ったロープのことを示します。
リッジラインを張るとタープが安定しますし、ランタンや物を吊るすこともできて便利です。
まずは、リッジラインの張り方から解説していきます。
高さは好みでOK!なるべく高い方が立って移動しやすいです。
位置は木から50㎝ほど離れた場所。
次のトラッカーズヒッチで使うためのループです。
木にロープを回して、先ほど作ったバタフライノットにトラッカーズヒッチでテンションをかける。
ループに2度ロープを回すと、引っ張った場所でロックがかかるようになります。
これでリッジラインは完成です。
ここまで出来れば、あとは簡単ですよ
次に、リッジラインにタープを張ります。
ここでは、DDタープを使って前方を1か所跳ねあげる形で設営します。
ハンモックと中心を合わせるように位置を調整する。
プルージックとタープのループに棒(木の枝)を通して固定。
棒を使わずカラビナで代用することもできます。
中央のループを最初にペグ打ちすると綺麗に張れます。
タープ側はもやい結び、ペグ側は自在結びか自在金具。
これでタープの設営は終わりです。
通常はハンモックを先に設営しますが、雨が降っているときはタープを先に張ると濡れずにハンモックを張ることができます。
ハンモック泊でのタープの張り方の種類
DDタープを使ったタープの張り方を紹介します。
DDタープはループの数が多いため、いろんなアレンジ張りが可能。ハンモック泊におすすめです。
ウイング張り
ハンモックの上を効率よくカバーでき、ペグの本数も少なくて済みます。
Aフレーム
横から見るとアルファベットの「A」の形に見えます。
風や雨の侵入を防げるので、悪天候のときにおすすめです。
ポールで跳ね上げることも可能。
真ん中だけを跳ね上げた形
中央のループをサイドに引っ張れば、居住空間を増やせます。
Aフレームのサイドを閉じれば、フルクローズもできます。
両サイドの中央のループを外側に引っ張ると、かなり空間が広がります。
ハンモック泊用のタープサイズの選び方
ハンモック泊でのタープサイズの選び方は、天候によって変わります。
私が使っているDDタープを例に解説していきます。
雨の日に使うなら大きいタープ
4m×4mの大きいタープだと、雨風を防ぐ範囲も広く安心。
晴れの日には大きすぎだと感じますが、雨だと小さいタープは濡れてしまう心配があります。
私は4×4を使っています。雨の日でもハンモック泊しますからね
軽装で日差しを避けるだけなら小さいタープ
3m×3mは手軽に使えてコンパクトになるのが良いところ。
雨だと濡れる可能性があるが、日よけとして使うならじゅうぶんです。
風がなく小雨くらいなら
3.5m×3.5mは大きすぎず、小さすぎず汎用性の高い大きさ。
風がなく小雨ていどなら十分な大きさです。
けっきょく天候や用途に合わせて、複数枚持ちがベストなのですが、
迷ったら3.5×3.5がおすすめです。
ハンモック泊の注意点
まずはキャンプでハンモックを使ってみる
いきなりハンモック泊に挑戦しないで、テント泊のついでに練習してみましょう。
上手く張れなかったり、好みに合わないかもしれません。
タープを張る練習もできます
ハンモックの基本的な使い方は、こちらの記事で紹介しています。
ハンモックができるキャンプ場か確認する
キャンプ場によっては、木があってもハンモックを禁止している場合があります。
使用可能でも、木に養生をしなければいけない場合もあるので事前に確認しておきましょう。
木を養生する道具はコチラ
寝袋に入るのが大変
ハンモックの中で寝袋に入るのは、かなり大変です。
浮いている状態で平らな場所もなく、自分の体重を預けられないからです。
ハンモックに寝る前に、ハンモックのすぐ脇で立ち上がった状態のまま寝袋に入ります。そのままハンモックに座ってから寝ると楽です。
風が強い日は難しい
テント泊と違って風の影響をモロに受けます。
リッジラインでタープを支えることになるので、そこまで強度もありません。タープ泊と同じように、風の強い日は中止も検討しましょう。
念のためテントを用意しておく
ハンモックは、適度な間隔の木がないと設営できません。
フリーサイトだと予定していた場所に、先客がいたりする場合もあります。最悪の場合も考えて、テントを用意しておくと安心です。
防犯面が不安
ほぼ視線を遮るものがありません。
サイトを離れるときなどは、フルクローズするなどして注意しましょう。
ハンモック泊は意外と簡単!
簡単に設営できて、少ない荷物で楽しめるハンモック泊。
難しそうに思われがちなロープワークも、練習すればすぐに覚えられます。
私はリビングのテーブルの脚で練習してました。
テントを張るだけで汗だくになる夏や、荷物を減らしたい雨キャンプにも最適です。
タープさえ張れれば、ハンモック泊は成功したも同然!新しいキャンプスタイルを手に入れましょう!